流汗悟道
夏休みになると宿題のひとつとして自由研究と工作というものがあってこういうものはだいたい夏休みの中盤過ぎにとりかかることになっている(私と私の子どもたちの場合だけかもしれないが)。▼なぜそんなものがあるのかよくわからないが、私の子どもの頃から宿題として存在し続けているのだからよほど有意義な宿題方法なのだろう。▼自由研究は大変おもしろい。何を研究しようか夏休み前から頭をひねる。しかし研究テーマはたいてい夏休み突入後に決まるので、観察日記のようなものだといつもちょっと出遅れるのだった。恥ずかしながらわが研究の一端を申せば、「雲の研究」夏休み中、空を眺め雲量を記録、「石ころの研究」道ばたの石ころがなぜできて今後どうなるかを研究、など。▼大人になっても夏になると時々、自由研究をしている。「牛乳」を研究したときは殺菌方法の違いによりおいしさに差ができることを知りびっくりした。低温殺菌牛乳がおいしい。▼今夏は仕事絡みのこともあり研究したのは「放射線と放射能」。福島第一原発の事故は未だ収束せず情報もきちんと出されているかもわからない状態が続いている。多くの日本人が不安を覚え、テレビ、新聞その他メディアで「放射線と放射能」のことを知った。おそらく世界で一番、放射能に詳しい国民になったであろう。▼「脱原発」の方向が明らかとなった。この流れはもう止められない。今や「無知蒙昧の輩」は原子力推進勢力に他ならない。彼らは夏休みと言わず、今すぐ研究すべきなのだ。 (かわしまくん)
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